スクワットとデッドリフトは
どちらも多くの筋肉を刺激できる
下半身の種目です。
この記事では
スクワットとデッドリフトの違いを
- 運動学(関節の動き)
- 神経筋(筋肉への刺激)
- 内分泌反応(ホルモンとか)
この3つの観点から説明しています。
2つの種目の特徴を知っておけば
目的にあった使い方ができるはずです。
スクワットとデッドリフトは大きく異なる運動
スクワットとデッドリフトに主に関係するのが
- 股関節
- 膝関節
てす。
運動中の2つの関節への影響を
調べた研究では
(1)
70%1RMと85%1RMといった
現実的にトレーニングで使われる負荷が
利用されてます。
スクワットはデッドリフトに比べて
膝への負荷が大きくなり
デッドリフトはスクワットに比べて
股関節への負荷が大きくなりました。
スクワットでは膝を伸ばす
腿前の筋肉が大きく刺激され
デッドリフトでは
股関節を伸ばすお尻や腿裏の筋肉が
大きく刺激されることになります。
どちらの運動も
同じような筋肉を使うので
スクワットをやれば
デッドリフトものびて
デッドリフトをやれば
スクワットものびる
(クロスオーバー効果)
ように思われますが
運動学的に分析した研究では
(2)
2つの運動は著しく異なり
クロスオーバー効果はないとしています。
デッドリフトはスクワットよりも疲れるのか?
デッドリフトをおこなうと他のトレーニングに比べて
とても疲れます。
というようなことが
トレーニングシーンでは
よく聞かれます。
スクワットとデッドリフトで
筋肉とホルモンを指標に
疲労度を調べた研究では
(3)
2つの運動を95%1RMの重さで
8セット×2回繰返してます。
つまり
神経的に疲労がドーンと来そうな
高重量です。
筋肉に関しては
脚部の疲労はスクワットにて
大きくなりました。
(まぁこれは経験的にわかる)
扱えるウエイトは
デッドリフトの方が重くなりましたが
神経的な疲労は
どちらの運動も同じように
疲労しました。
テストステロンと
コルチゾール(ストレスホルモン)にも
変化は見られませんでした。
スクワットに比べて
デッドリフトが
大きく疲労するわけではないようです。
(どっちも疲れる)
3つの指標で比べました。
運動学的には
2つの運動は大きく異なる動きとなり
- スクワットは膝関節
- デッドリフトは股関節
への負荷が大きくなる。
どっちか一つをやれば
もう一方が伸びる
クロスオーバー効果は無い。
ということで
計画的に伸ばす必要がありそうです。
筋肉への疲労は
スクワットにおいて脚が疲れたが
神経筋、ホルモンの分泌では
どちらの運動も同様に疲れている。
となります。
以上
『3つの指標で比べるスクワットとデッドリフトの違い